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森や木の話

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木の優れた特性

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森林と地球環境の問題

地球はどうかなっているのか
最近地球の温暖化現象ということばをよく耳にするようになりました。例年と比べ、ちょっと夏が寒かったり、冬が暖かかったりすると大騒ぎをして不安になります。本当に地球はとうかなっているのでしょうか?地球の環境は大気と陸と海、動物や植物、そして人間の暮らしなどが全て歯車のようにかみ合ってできています。
その歯車の一部が狂ってしまうと地球の環境全体のバランスが崩れてしまうのです。
地球も生き物であり、今まさにそのバランスを少しずつ崩しているのです。その歯車の一つに森林があります。
その森林が今すごい早さで減少しているのです。

地球環境に与える影響
では森林が減ることは実際に地球環境に、どのような影響を与えているのでしょうか。
人々が生きるためには空気(酸素)が絶対に必要です。そして森林と地球を取り巻く空気、大気との間には切っても切れない関係があります。森林は「光合成」の力で二酸化炭素を減らし酸素を増やしてきました。
そして、人々が暮らすのにちょうどよい現在のバランスができたのです。森林がなくなると酸素が減少し,二酸化炭素が増え、このバランスに大きな影響を与えます。現実に今、大気中の二酸化炭素は増え続けています。(図1)
また、水は陸や海から蒸発して大気に昇り、雨や雪となって地球の表面に降り注ぐサイクルを形成しています。このサイクルによって安定した気候を保っているのです。森林がなくなると、陸上での水の蒸発作用がなくなり、雨の降らない地球ができ、地球の気候が変わってしまう恐れがあります。
同時に森林を伐ることにより土壌がやせ、また、雨が降ると土が流れ草も生えないような不毛の土地になり、砂漠化が進む原因にもなっています。
そうなると食糧の増産が人□の増加に追いつかず食糧不足になることが予想されています。
未知の可能I性を持つ森林

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森林の中には、特に熱帯雨林の中に、まだ知られていない生物がたくさんいるはずです。新しい食べ物や人々の病気の特効薬となる未知の可能性をもつ生物がいるかも知れません。そんな限りない可能性を持つ森林を失うことで、つぶしてしまってよいのでしょうか。
そして森林を失うことは、滅びた古代文明の過ちを繰り返す地球を暗示しているようでなりません。
このように森林は重要な環境資源であるとともに、私たちの心や生活を豊かにしてくれるものであります。
もちろん木材の供給という重要な役割もあります。私たちの未来のために森林について本気で考えなければならない時期にきています。
そして間伐はそんな森林整備に重要な存在なのです。

木材の育成と利用

木材の育成とその利用を炭素の流れ、すなわち循環という観点から見てみましょう。林地に植林された樹木は、大気中から取り込んだ二酸化炭素をその生命力で体内に炭素として貯蔵しますが、年数の経過とともにその貯蔵量を増加させていきます。樹木の成長です。成長した樹木は伐採され、丸太は工場に運ばれて製材品になり、住宅の部材として用いられます。このとき、成長時に樹木に蓄えられた炭素は製材品として住宅の中にそのままストックされることは当然です。ある年数が経った後この住宅は解体されますが、解体材の一部は再利用(リユース)されたり、パーティクルボードなどのボード類にリサイクルされます。このボードを用いて家具が組み立てられ、使用後、廃棄されます。
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以上の状況を炭素貯蔵量を縦軸に、植林時からの時間経過を横軸にしてモデル的にグラフを描くと下の図1のようになります。ここでは1haのスギ造林地について、植林後50年で伐採し、その木材で木造住宅を建築して33年間住んだ後解体、解体材の一部をボードに加工して家具をつくり、17年間使用して廃棄することとしました。
50年かけて樹木中に貯蔵された炭素は、住宅や家具に形を変えて50年間人間の生活を支え続けますが、その後、解体・廃棄されてすべて二酸化炭素として大気中に放出されます。この図において、造林木の伐採時にその跡地1ha(あるいは他の場所の1ha)に再び木を植えれば、この炭素貯蔵量のグラフは50年後から再び同じパターンで描かれます。つまり、伐ったら必ず植えるというようにしていけば、このグラフは右方に限りなくくり返して描くことができます。これが生物資源の育成と利用の持続I性を示すもので、生物資源の大きな特長です。鉄鉱石や石油の利用についてはこのような持続性を表すグラフは描けません。使えば無くなってしまう資源だからです。
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解体・廃棄される木材は土に返して腐らせたり、燃焼させたりしますが、このときに二酸化炭素を放出します。この二酸化炭素は再び森林に吸収されると考えれば、ここに大きなサイクルを描くことができます。(図2)
生物資源である木材の育成とその利用は、この図に示すように繰り返し続けることのできる理想的な循環系をつくっているのです。鉄やプラスチックではこのサイクルは描けません。廃棄材と資源がつながらない図になってしまいます。
しかも、木材は製造・加工時のエネルギー消費が低く、炭素放出量が他の材料に比べて格段に少ない、地球環境に大変やさしい材料です。
森林を増やし、これを正しく管理して、この森林から適切に取り出された木材を上手に利用していく。そして伐ったら植えるという大原則を必ず守る。このシステムを21世紀の私たちの生活を支えていく基盤とすることを、今、真剣に考える時ではないでしょうか。

「木」は使うことで活きる

日本は高温多雨であり、急峻な地形が多く、そこに暮らす私たちは森のもたらしてくれる多くの恩恵を受けて生活してきました。木材は再生可能な循環資源とよばれていますが、使うことで森林の循環系が健全に保たれ、それが地球環境を浄化することにつながります。近年、需給の問題が起こりつつあります。我々は、木材利用と森林の恩恵を再確認し、理想的な木材利用について考える時期を迎えているのではないでしょうか。uid000001_2012081114362495c9ad63

人間の歴史の中で’慣れ親しんできた木材は、身近な存在のために関心が薄れてきています。本当の姿をとらえているでしょうか?
地域材を利用した地域型住宅を考えるにあたって、見過ごされがちな山と木のチカラについてイラストで分かりやすく表現してみます

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人工林ができるまで

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暮らしの中の「木」の効用

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木の家を広めるイベントで、杉や桧の端材をカットしてつくった「積み木」を遊び場として床にばらまいておくと、どこからとなく親子が集まってくる。親子は「積み木」で楽しそうに穏やかな顔をして遊び始める、いつまでも。「少し持っていってもいいよ」と声をかけると、子どもたちは小さな手いっぱいに積み木を抱え「ありがとう!」とうれしそうな笑顔を返してくれる。

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いつの頃からだろうか、住み人が 我が家が何でつくられていてどんな家なのかを気に留めなくなったのは。木造住宅でも、鉄骨造の住宅でも、コンクリートでつくられている集合住宅でも、家の中に入ってしまうとみな同じ雰囲気であり、同じにおいがする。
家のつくられかたの違いなどありゃしない、気に留めたところでわからない。

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少し前までは木造住宅は、「木でつくられている」ことがそれとなくわかる家であった。住まいの中に「木」があるのはあたり前であった。それは柱や床であり、建具であり、家具であり、日常につかう道具であったりした。
今はどうか、本物の木と思っていた床も建具も実は木目模様を印刷された「きっちり」とした建材ばかりでつくられた生活空間である。きっちりとした ゆらぎのない生活空間は普段の暮らしになじむのだろうか。「やっぱり木っていいね」と 積み木で遊ぶ子どもたちがその答えを教えてくれている。

木のもつ懐かしさ、木の持つ温かさ、木の香りの心地よさ、木がつくりだす音の響きのやわらかい室内。木の力をかりて、温度湿度がおだやかに変化する健康的な室内環境。
木がつくりだす居心地の良いゆらぎがある生活空間。
でもなぜなのか、木の魅力をことばにすると白々しくなってしまうのは。

それは多くの人は、私たちの先人が育んできた日本の豊かな森林からのめぐみ、木の文化や木に親しむ感性を心のどこかで受け継いでいるからで、ことばでは表せきれない 木の魅力を知っているし 木への愛着を持っているからだ。

それが木に触れることでよみがえってくる、こんな体感をぜひ味わってほしい。

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「木」でつくられる家は、けっしてノスタルジックな昔の家づくりではない。
ストレスの多い現代社会だからこそ、ほっこりとして落ち着いた気持ちになれる木の空間が求められるのだ ーー それも我が家で。

再び「木の家・木でつくられていることがわかる家」にしませんか。

なぜ、今「地域の木」?

「おーい!13万ヘクタールの矢作川の森は大丈夫か~」
森の悲鳴が聴こえてこないか。荒廃しているのは森だけではない。
森に支えられていた人の暮らし、文化、産業、人の心が荒廃しているのだ。

これは、矢作川水系森林ボランティア協議会の設立宣言の冒頭の一文です。
「山(特に人工林)の荒廃」は彼是30年以上も前から一部の人達の中では問題視されていましたが、最近(ここ10年ほど)になってやっとマスコミなどが取り上げることによって一般の人にも少しづつ浸透し、自ら山に入って間伐施業をする“森林ボランティア”の団体が生まれ、さらにはその協議会が立ち上がるまでになりました。

私たちの住む愛知県は全面積が5,164平方キロメートル。その4割以上が森林で、その中の7割近くが過去に人の手で植えられた木ばかりで構成される人工林です(参考)。そして、その1,415平方キロメートルもの人工林が矢作川水系森林ボランティア協議会を発足させる程に悲鳴を上げているのです。

その森林は殆どが愛知県の山間部に集中しています。そこは水源です。日頃の飲料水や家庭用水だけではなく、農業用水や工業水、さらには山からの微生物やミネラルを含んだ川の水は三河湾の豊かな魚介類を育て、その恩恵(命)を頂いている、つまり「私たち」の命の源でもあります。さらに、森は「水」以外にも生命活動にちょうど良い空気をつくったり、一度に大量に降る雨を一時貯えてくれたりもします。

そんな「命の源」や「経済の基」を支える森が何故、悲鳴を上げるまでに荒廃してしまったのか・・・(詳しいことは、是非自分で調べてみてください。あるいは私たちに聞いて下さい)。

愛知県の生命と経済の源である森が、私たちの日常生活や心の中から分離され、忘れ去られ荒廃し続けているのです。今こそ、何とかしなければいけません! それも持続可能な方法で。

それには、森を整備するだけでなく、その森周辺の山村が元気になる必要があります。

では、私たちに何ができるでしょう? そう、暮らしの中で木を使う事だったらできますよね。

暮らしに木を使うことは、森を守ることにつながります。
そして、それが「地域の木」であれば ・・
その地域に住む人も森も共に元気なっていくのです。

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